8月22日(火)から8月28日(月)にかけて行われました文部科学大臣杯第75回全日本大学準硬式野球選手権記念大会での経験を通して、感じたことや学んだことを部員が体験記として綴りました。
第4回は、松永 賢三(3年/スポーツ科学部/外野手)、網野 幹太(4年/法学部/捕手)の2名です。
ぜひご覧ください!
(全6回)
《全日本選手権 体験記 第4回》
○松永 賢三
3年/スポーツ科学部/外野手
はじめに、暑い中応援をしてくれた部員・マネージャーのみんな、東京からはるばる来て下さった応援団の方々や朝から晩まで偵察を行ってくれたデータ班の方々には最大限の感謝の気持ちを伝えるとともに、日本一を達成することができなくて申し訳ないと思っております。
初戦の近大戦は、苦しいながらも劇的な勝利を収めることができました。9回土壇場で登場した代打の切り札、網野選手(法4/捕手/早稲田実業)の同点打は見るものすべての人の心を動かす一打だったのではないでしょうか。自分自身サヨナラ打を打つことができたのも、4年生の底力があったからだと思います。この試合もまさに「粘り強い早稲田」の野球を体現していたと思います。準々決勝は一番負けてはいけない相手である慶應義塾大学との対戦でした。しかし、相手先発の岡見投手を打ち崩すことができず、屈辱的な敗北となりました。1年生ながら先発という大役を任された吉田(スポ1/投手/川和)に全く援護をすることができなかったのが申し訳ないです。
今大会は、ベスト8という形で終わってしまいました。3年生の多くが主力として出ているなかで、1年間本気で日本一をとるためにチームをまとめてくれた春名主将(教4/内野手/早大学院)や幹部を含めた4年生の努力と期待に応えることができなかったのが一番悔しくて申し訳ないです。個人としてもチームとしても、力不足を痛感した大会でした。来年は、全日本選手権の舞台にまた戻ってリベンジできるよう、日々精進してまいりたいと思います。
〇網野 幹太
4年/法学部/捕手
大学四年間で初めて出場した全日本選手権は忘れられない経験になった。私は今大会に臨むにあたり、ベンチに入れなかった部員全員の代表という気持ちを持つことはもちろん、特に四年生たちの「魂」を背負ってプレーすると心に誓っていた。
初戦、近畿大学戦は試合序盤から劣勢を強いられたが、ベンチの中に落ち込んだ雰囲気は微塵もなく、お互いを鼓舞する声掛けが溢れていた。そんなムードの中、一点差の9回裏、一死一・三塁の場面で私が代打として打席に入った。スクイズを二度失敗し、窮地に追い込まれたが、ベンチやスタンドの応援のおかげで不安な気持ちは一切なかった。苦楽を共にしてきた仲間のことを思いながら必死でボールに食らいついた。結果、安打を放ち、その後のサヨナラ勝利に繋げることができた。試合後にベンチ内外の四年生と勝利の喜びを分かち合ったことは一生の思い出である。
準々決勝の慶應戦は完敗を喫してしまったが、我々の悔しさは頼もしい後輩たちが来年同じ舞台で晴らしてくれると信じている。
野球人生の締めくくりとして、最後の集大成である秋のリーグ戦に向けてチームに全力で貢献したい。