12月7日(日)に行われました、令和7年度秋季早稲田大学野球教室での経験を通して、感じたことや学んだことを体験記として綴りました。
香川 怜太郎(社3/投手/県立浦和)、堀口 太輝(商2/外野手/早稲田実業)、宮本 瑛介(社1/捕手/牛久栄進)の3名による体験記です。
ぜひご覧ください!
《令和7年度秋季早稲田大学野球教室 体験記》
○香川 怜太郎(社3/投手/県立浦和)
先日、野球教室が開催され、グラウンドには子供たちの元気な声と笑顔があふれていました。キャッチボールやバッティングなどの基本練習を中心に指導を行いましたが、改めて「伝えること」の難しさを強く感じました。自分の中では当たり前になっている動きや感覚も、子供たちに分かりやすく言葉にすることは簡単ではなく、どうすれば理解してもらえるかを考えながら、一つ一つ工夫して声を掛けました。
特に印象に残ったのは、子供たちが純粋に野球を楽しんでいる姿です。その無邪気で可愛らしい様子に触れ、勝敗や結果を意識する中で忘れかけていた「野球が楽しい」という自分の原点を思い出しました。技術以前に、楽しむ心こそが成長の原動力であることを改めて感じました。
この貴重な経験を胸に、これからは自分自身も原点を大切にしながら野球に向き合っていきたいと思います。そして、子供たちにとって「大学生になったらあんな風になりたい」と思ってもらえるような存在になれるよう、野球への情熱を持って日々の練習に励んでいきます。今回の野球教室は、子供たちだけでなく、私自身にとっても多くの学びと気づきを与えてくれる、かけがえのない時間となりました。

○堀口 太輝(商2/外野手/早稲田実業)
先日、西東京市主催の野球教室が開催され、小学生の皆さんとキャッチボールやバッティング練習を行いました。指導する立場として関わるなかで、改めてスポーツの持つ力を実感しました。
できなかったことに挑戦し続ける姿や、周囲と声を掛け合いながら成長していく様子には、競技を超えた価値があると感じました。技術の上達だけでなく、仲間を信じる気持ちや、失敗を恐れずに挑む姿勢など、野球を通して学べるものはとても大きいと思います。また、自分の言葉が相手の表情や意欲を変える瞬間を目にし、コミュニケーションの重要性も強く意識しました。
この経験を、自分自身の競技姿勢を振り返るきっかけにしたいと考えています。今回の貴重な機会をつくってくださった皆様、そして一生懸命取り組んでくれた小学生の皆さんに心から感謝します。またともにグラウンドに立てる日を楽しみにしています

○宮本 瑛介(社1/捕手/牛久栄進)
先日、澄み渡る秋空の下で野球教室が開催されました。私は初めて参加しましたが、元気いっぱいの小学生と関わるなかで多くのことを学び、感じ取ることができる非常に貴重なイベントとなりました。
野球教室ではキャッチボール、ノック、バッティングの基本的な動作の指導を行いました。何より驚いたのは、小学生が私の想像以上に自主性を持って取り組んでいることでした。手取り足取り教えたくなってしまいましたが、彼らの試行錯誤を妨げないように一歩踏みとどまることが一層の成長につながること、そして指導者がそれを実践することの難しさを実感しました。私の目に眩しく映っていた彼らはきっと野球が楽しいからこそ熱量をもって野球に取り組むことができているのでしょう。その熱量を持ち続けてもらうためにはどうすればよいのか。これは競技人口減少に悩む野球界にとって喫緊の課題であると思います。今後指導者、そして親として野球にかかわるであろう私たちは、子どもたちに「また野球がしたい!」「今日もグラウンドに行きたい!」と思ってもらえるような環境を作っていかなければならないのだと痛感しました。そしてもちろん彼らがこれからの人生で熱中することは野球でなくてもよいのです。しかし彼らの無限の可能性の中に「野球」という選択肢があり、そして人生の分岐点で今回の体験が頭をよぎってくれたときにこの野球教室の本当の意味が生まれるのではないでしょうか。
また、今回の野球教室では少年野球時代の私がいかに多くの大人に支えられていたのか気づくことができました。両親や指導者の方々をはじめ様々な方の献身があるからこそ野球ができる。このことは大学生になった今も変わらないはずです。日頃から自分を支えてくれている多くの方々に思いを馳せ、感謝の気持ちを力に変えて努力していきたいと思いました。
最後に、この野球教室のためにご尽力いただいた皆様には心より感謝申し上げます。「また早稲田大学準硬式野球部に野球教室をお願いしたい!」そう思っていただけるように日々活動して参ります。今後ともよろしくお願いいたします。


