2024年度東京六大学準硬式野球連盟春季リーグ戦の前半を振り返って、4名の選手が心境を綴りました。
第2回は、エースとしてチームを牽引する大澤 龍登(文構4/投手/星野)、走攻守の三方面からチームを支える村上 翔祐(商4/内野手/早稲田実業)の2名によるブログです。
ぜひご覧ください！
(全2回)
《前半戦を振り返って②》
○大澤 龍登(文構4/投手/星野)
春季リーグ戦開幕から早1ヶ月が経ち、我々早稲田大学は勝ち点3を獲得、現在東京六大学リーグの首位に位置しています。ですがここまでの道のりは険しいものであり、チーム久保嶋始動以降は苦難の連続でした。昨年度3位と健闘した関東地区大学準硬式野球選手権大会では準々決勝で敗退し、ベスト16。昨年度から主戦で活躍していた選手が多い、そんな過信があったのかもしれなかったことを思い知らされました。心機一転迎えた春季リーグ戦では優勝に向けチーム一丸取り組んでおり、東京大学、明治大学、法政大学と死闘を繰り返し、現在に至っています。
私の準硬式野球部入部の経緯は高校時代に遡ります。高校では創部初の県ベスト8を達成したものの、2番手として悔しい思いをしました。大学では自分が試合に出場して、プレイヤーとしてチームに貢献したい。そんな思いから準硬式野球部入部を決断しました。高校の監督からは硬式野球を勧められ、また仲間も多く硬式野球の世界に飛び込む中で、準硬式野球を勧めてくれた当時の顧問には感謝しています。
公式戦初出場は1年春の新人戦でした。入部間もない頃から公式戦に出場させていただいたこと。これが今の自分を形成するにあたってとても大きなウエイトを占めています。2年次から背番号18を背負っていますが、下級生の頃から全国大会の決勝などの大舞台を経験したことも自身を成長させてくれました。その中で当時から意識していたことがあります。
「置かれた場所で咲く」
グローブにも刻まれていますが、チームのために自分の任された役割を全うする。これは先発、中継ぎ、抑えのどの役割でも全力を尽くし、チームの勝利に貢献すること。チームスポーツである野球では当たり前のことかもしれませんが、今振り返ると目前の試合や勝利にただひたすら必死であったと記憶しています。
最上級学年となり、現在は投手リーダーを務めています。エースとして、投手リーダーとしてチームの勝敗を左右する責任感、使命感とともにこの春季リーグ戦に挑んでいます。その覚悟の表れとして、今年は全試合ベンチ入りを目標に掲げています。これまでの先輩には散々わがまま言ってきましたが、大きな怪我をせずここまでやってこられたのは、先輩方のおかげです。ありがとうございます。個人タイトルなんていりません。チームが勝つことそれだけに執着して取り組んでいきたい。そんな思いからどんな状況でも腕を振り続けます。それが最上級学年、エースとしての責任、「置かれた場所で咲く」ことの体現だから。その結果として先輩方への恩返しや後輩たちへ何か一つでも残すことにつながればなと思っています。
「自分たちの代で勝つことが大事」
入部時に監督さんから言っていただいた言葉です。あっという間に最上級学年になってしまいました。4年生31人。ここまで切磋琢磨しあってきた仲間の思いも背負って戦いたいと思います。もちろん後輩の力も貸してください。全員で春季リーグ戦優勝を果たし、その先の日本一の景色を見にいきましょう。
長くなりましたが春季リーグ戦も残り二節。狙うはもちろん優勝。慶應・立教から勝ち点を獲得し、2季連続優勝、全日本大会出場予選会の出場権を獲得します。学生生活もラスト一年。チーム久保嶋での優勝死ぬ気で奪りにいきます。
○村上 翔祐(商4/内野手/早稲田実業)
最後の春季リーグ戦では、完全優勝を果たし、チームの目標である日本一に向けていいスタートを切りたいです。
振り返ると、2年前は清瀬杯に出場し、何度も苦しい戦いを勝ち抜き、優勝することができました。15年間の野球人生で、全国大会出場、そして優勝は初めての経験だったのでとても印象に残っています。昨年度は、全日本選手権に出場することができましたが、宿敵慶應に完敗し、目標であった日本一に手は届きませんでした。
偉大な先輩たちが築き上げたバトンを繋ぐには、今年日本一を達成しなければいけません。そのために、まず春季リーグ戦で全カード勝ち点を取り、優勝したいです。昨年度の秋季リーグ戦で現役選手全員が初めてのリーグ戦優勝を経験することができました。しかし個人としては、全くチームに貢献することが出来ませんでした。この悔しさを最後の春季リーグ戦にぶつけたいです。東大、明治、法政と厳しい試合が続きましたが、なんとか勝ち点3を獲得できたので、まずは次の早慶戦で何があっても勝ち点を取れるように頑張ります。
