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2024

【春季リーグ戦にかける想い②】

2024年度東京六大学準硬式野球連盟春季リーグ戦にかける想いを4名の部員が綴りました。

第2回は、公式戦初安打を放った瀧澤 憲登(人4/外野手/早稲田摂陵)、リーグ戦初出場長岡 慶次朗(スポ3/内野手/豊多摩)の2名によるブログです。

ぜひご覧ください!


(全2回)

《春季リーグ戦にかける想い②》


○瀧澤 憲登(人4/外野手/早稲田摂陵)


 幾つもの寒波を越え、例年より少し遠回りして桜の花が満開を迎えるこの頃、私たちの最後の春が幕を開けた。

 東京大学戦、チームとしては連勝、個人としては代打として出場し、公式戦初安打を放った。

 たかが一本。されど一本。前に公式戦で安打を放ったのはいつだったか覚えていない。多分中学生の頃だったと思う。だとすれば10年ぶりだ。


 何を書けばいいかわからないが、このような機会をいただいたので、少し個人的な話をしようと思う。

 野球を始めたのは9歳の頃。小中は京都のボーイズのチームに所属していた。あまり大した思い出はないけれど中学の時が一番辛かった。今思うとこの頃はあまり野球が好きではなかったと思う。理由は周りに自分より上手い人がいたというだけではない。体力的に辛かったことはもちろん、当時の野球界では主流だった監督が全てである文化に翻弄されていた。何度も野球が嫌になって辞めようと思ったし、特に大きな目標もなく惰性的に続けていたのだと思う。両親の支えがなければ辞めていただろうし、今振り返るともったいなかったと感じる。それでも練習を続け、徐々に主体的に取り組むようになり、中学の最後にはそれなりの結果を残し、高校で大きな花を咲かす準備はできていた。

 早稲田摂陵高校に入学。強豪ひしめく大阪の地で、甲子園なんて考えたことはなかった。でも、やるからには試合に出て活躍したい。その一心で死ぬ程練習した。しかし、運命とは残酷なもので、努力が報われることはなかった。試合に出ることが現実的になってきた高校2年の秋の大会前に骨折。再起を図った冬の練習でまた骨折。結局、ベンチに入ることすらなかった。蕾は花を咲かすことなく、高校野球は幕を閉じた。


「やられっぱなしじゃ終われない」


 人生の目標だとか、夢だとかそんなことはあまり考えてこなかったけれど、気づけばそれが確固たる信念になっていた。何度負けても構わない。ただし、やられたままでは絶対に終わらない。その一心で大学で必ず野球を続けることを誓った。

 2年の冬にケガをするまで野球に集中していて、進路は全く考えていなかった。早稲田大学の推薦争いの土俵からは既にリタイアしていたため、それなりの大学に行くつもりだった。それを変えてくれたのが野球部のコーチであった直原先生だ。彼の「推薦が無理なら一般で早稲田いけよ」という何気ない一言がきっかけとなって一般受験で早稲田大学を目指した。

 そこからは長かった。なぜここまで早稲田大学に執着したのかは分からない。尊敬する恩師が通った大学に行けば人生が変わる予感がした。ただそれだけの理由で苦手だった勉強に一から取り組んだ。野球と同じぐらい勉強に向き合ったけれど、逆転合格のような奇跡を起こす神様は現れなかった。1年に一度訪れる不合格ラッシュ。1年間積み上げたものが全て否定されるあの感覚はもう二度と味わいたくないものだ。

 それでも、諦めることはなかった。一度立命館大学に進学しても気付けば早稲田大学を目指していた。そして2021年3月。4年間勉強した成果はやっとのことで身を結び、早稲田大学に合格した。自分で描いた夢を叶えた初めての経験だった。


 現役、1浪、2浪、3浪(仮面浪人)と、たった一人で孤独で空白の時間を彷徨い、正直辛いことばかりだった。でも、一つだけ3浪もしてよかったと思うことがある。それは最高の同期に出会えたことだ。もし1年、2年早ければ今の同期が同期ではなかった。少し照れくさいけれど、みんなと同じ代で野球ができてよかった。本当にありがとう。


 そして「復活」を個人スローガンに掲げ、やっと試合に直接関わることができるようになった今シーズン。正直何からの復活かは自分でもわからない。ただ、野球をしてきて辛かったこと、キツかったこと、泣きまくったこと、両親を困らせたこと、迷惑をかけまくったこと、遠回りをしたこと、今ここにいること、その全てが笑い話になるように。負けてばかりの人生が少し誇れるものになるように。このリーグ戦、チーム全員の思い、ここまで自分を導いてくれた人々の思い、ただ人生が辛く真っ暗だった過去の自分の思い、その全てを背負って戦い抜く。


 最後に、早稲田大学準硬式野球部のみんなへ


「準硬式は大したレベルではない。硬式野球と言う道があるのにもかかわらず、プロを目指すことから目を背けた自己満足の部活動だ。」と厳しい意見をもらうことがある。正直その通りだと思う。この先野球の実力で注目されることはほとんどないだろう。

 何かと硬式野球と比べられ、劣等感を感じることもある。でも、「野球が好き」という心を貫き、学生主体となってチームを、リーグ戦や大会を運営するところとか、テレビやインターネットで大々的に注目されることはないのに、それぞれが立てた目標を叶えるために一生懸命頑張るところは、胸を張って誇れるものだ。

 所詮自己満足。でも、だからこそ、バカみたいに本気で野球に向き合った俺たちがいた証を残したい。

 遠回りして辿り着いたこの大学で、偶然巡り会ったこのメンバー全員で、貴重な大学生活の大半を費やした証を。

 池田監督が何年経っても繰り返して語り継ぎ、次の世代に繋がるような最高の証を選手、スタッフ全員で刻みにいこう。

○長岡 慶次朗(スポ3/内野手/豊多摩)


 私は早稲田大学準硬式野球部に入部するにあたって、誇りと伝統のあるWASEDAのユニフォームを身に纏ってリーグ戦に出場することを目標に掲げました。3年の春というこの時期にリーグ戦初出場を果たすことができ、予想以上に早いデビューでしたがとても嬉しく思っています。これは周りの環境のおかげだと感じています。入部した頃から先輩方の活躍を間近で見てきて、私自身の力不足に危機感を持っていました。そこから練習では攻守ともに吸収できるプレーは全て吸収しようと励みました。その成果がここ最近少しずつ現れてきているのかなと思います。しかし、それと同時に責任感や使命感を強く抱いています。二勝先取であるリーグ戦で一球一打に対する重みを痛感しました。一球のミスが点に、試合の勝敗に直結するので、日頃の練習から常に緊張感を持って取り組んでいきたいと思います。

 春季リーグ戦は、チームの目標である日本一に繋がる、大事なリーグ戦なのでチーム一丸となって目の前の一戦一戦を戦い抜きたいと思います。私はまだまだ実力不足なので、一日一日を大切に日々成長できるように練習に励んでいきたいと思います。そして何よりチームの勝利に貢献できるように全力を尽くします。

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