8月9日(火)から8月11日(木)にかけて行われました東北遠征での経験を通して、感じたことや学んだことを参加者4名の部員が体験記として綴りました。
第1回は、笠井 駿汰(2年/政治経済学部/内野手)、髙橋 浩成(2年/教育学部/投手)の2名です。
ぜひご覧ください!
(全2回)
《東北遠征 体験記 第1回》
〇笠井 駿汰(かさい はやた)
2年/政治経済学部/内野手
今回の東北遠征は野球面でも人間面でも成長できる良い機会になったと思います。
まず、普段はライバルとして戦う東京六大学の同世代の選抜選手たちと共にプレーをすることで、野球面で成長できる機会になりました。今回の東北遠征は、1年時から活躍している選手もいて、その一挙手一投足が私にとっては大変勉強になりました。個人名を挙げれば、明治大学の吉原(明大2年/捕手)は主将として、プレー内外でキャプテンシーを遺憾なく発揮しており、私が早稲田大学に戻ってもチームを引っ張るという面において大変参考になりました。
他にもプレーを挙げればキリがありません。そつのないプレーをする選手や、大胆な投球スタイルをする選手、場面に応じて対応する選手等を見て、やはり六大学のレベルの高さを痛感させられました。
またこの東北遠征にて、私個人としては六大学の副主将に任命され、六大学の選手から構成されるバラバラのチームをまとめる過程を経験させて頂き、人間としても少しは成長することができたと思います。試合前後やプレー中など関係なく、多くの選手とコミュニケーションをとらなければならないと考え、積極的に会話をしたり、部屋やグラウンドでより関わることを意識しました。最初は、各大学ごとにまとまっていたチームが、最後は六大学が入り混じり仲良くなる過程は、まさに野球の持つ力、準硬式野球の持つ力そのものであると感じました。
最後になりますが、今回の東北遠征は、多くの方のご尽力により無事開催され、成功を収めました。特に、遠征中の多くの問題に対して、即座に対応する学生委員、スタッフの方たちは、選手以上に頑張ってくださりました。この場をお借りして、感謝の意を表します。
私たちは、8/11最終日の帰路につく前に、東北地方太平洋沖地震による津波被害の傷跡を今も残す震災遺構である、荒浜小学校を見学致しました。また、東日本大震災による被災者の方々の慰霊碑にも全員で黙祷を捧げました。東日本大震災からは11年が経ちましたが、いまだに復興が進んでいるとは言えません。そのような状況の中で、野球ができる喜び、野球ができる環境にいることを、東北遠征を通して改めて幸せに思いました。ここで学んだ、感じた、全ての事や思いを胸に、この素晴らしいチームメイトたちとまた六大学の最高のライバルとして戦えることを楽しみにしています。
〇髙橋 浩成(たかはし こうせい)
2年/教育学部/投手
今回の東北遠征のメンバーは、これからの活躍を期待されているフレッシュな選手が多かった印象です。技術面だけではなく、人間性という面でも学ぶべきことが多くありました。味方だけではなく相手チームの1試合目のボールボーイには見習うべき点がたくさんありました。試合に出ていなくてもファールボールが飛ぶと全力疾走でボールを取りに行き、全力疾走で戻ってくる姿は心を刺激されました。そういう部分を見習っていかなければいけないと思います。
チームワークの面では、試合前は壁を壊しきれなったような気がしましたが、試合が進行していくうちにその壁がなくなっていくことがわかりました。2試合目は接戦になっていたため、特に盛り上がってとても楽しかったです。主将の吉原(明大2年/捕手)と副主将の笠井(早大2年/内野手)と塩野(立大2年/外野手)がうまくチームを引っ張っていってくれたので良いチームになっていたと思います。
2試合のなかで印象に残ったプレーは、先発の古川端(法大2年/投手)のピッチングです。あのようにテンポが早く、ストライク先行のピッチングは、自分が今1番見習わなくてはいけないと思うので少しでも近づけるように頑張ります。