11月20日(月)から11月27日(月)にかけて行われました、「早慶法オーストラリア遠征」での経験を通して、感じたことや学んだことを参加した29名の部員が体験記として綴りました。
第8回は、春名 真平(4年/教育学部/前主将・内野手)、髙橋 隆之介(4年/法学部/投手)の2名の体験記です。
ぜひご覧ください!
(全10回)
《早慶法オーストラリア遠征 体験記 第8回》
○春名 真平
4年/教育学部/前主将・内野手
準硬式野球人生最初で最後の海外はまさに「PLAY FOR WIN」の体現と呼べる遠征になりました。
関東王座決定戦が終わり4年生がいなくなった今、新チームとしてスタートしたばかりであったため、どこか不安を感じたまま早慶法オーストラリア遠征が始まりました。飛行機の遅延トラブルはあったもののアデレードへと到着をし、無事に開幕となったオーストラリア遠征初戦はそんな不安を吹き飛ばす結果となりました。
日本とは違った日差しの強い中、伝統ある慶應義塾大学との大事な先発を任された髙橋浩成(教3/早稲田実業)はヒットを一本も許さず、完璧なピッチングを見せてくれました。そんな新チームへの覚悟を示した髙橋浩成のピッチングに応えるようにつづく楠本(人1/早稲田佐賀)もヒットを許さないまま岡田(スポ3/國學院久我山)へと繋ぎ、最終回も危なげなく抑え、ノーヒットリレーを達成した早稲田大学はオーストラリアの地で初勝利を飾ることができました。プルペンキャッチャーとして試合を見ていた私でしたが、成長した後輩の姿を見ることができ非常に嬉しかったです。
そしてまさしく私自身が「PLAY FOR WIN」を感じたのは、アデレードジャイアンツとの一戦です。一戦目とは異なり乱打戦となったこの試合は、最終回1点差で負けている場面でまさかの代打出場となりました。早稲田大学として負けれない試合だからこそ、あの場面でのバントはこの1年間主将として目指してきたチームそのものでした。準硬式野球人生最終打席は、チームの勝利に貢献するためのバントで終えることでき感慨深かったです。試合結果としては、悔しくも敗戦してしまいましたが、アデレードジャイアンツとの試合は多くのことを学ぶことができる試合だったと思います。アデレードでの最終戦は法政大学との試合でしたが、雨によって中止になってしまったため、唯一の心残りです。
シドニーに移動して行われたシドニー早慶戦では、エース大澤(文構3/星野)の圧巻のピッチングやその後を投げた吉田(スポ1/川和)も完璧に抑え、早慶戦負けなしでこの遠征を終えることができました。
野球以外の部分でもこの遠征では、さまざまなことを学ぶことができ準硬式人生を締めくくる最後のイベントとして参加することができよかったです。
最後になりましたが、この遠征を開催するにあたり多くのご支援をいただいた方々やご準備をしていただいた方々に感謝申し上げます。
○髙橋 隆之介
4年/法学部/投手
私にとってオーストラリア遠征は早稲田のユニフォームで臨む最後の対外試合でした。個人的な結果は目も当てられないものでしたが、たくさんの貴重な体験ができたと感じています。
野球に関してはアデレードジャイアンツ戦で1点差の場面、最終回を任され、サヨナラ負けを喫しました。試合前に、最後バッテリーを組みたいと春名と話していましたが、実現はしませんでした。
その他に、遠征中にホームステイを経験しました。ホストファミリーにはたくさんお世話になり、オーストラリアでの暮らしを学ぶことができました。ジョージ家には卓球台があり、他にもステイしていた慶應義塾大学の後輩達だけでなくホストファミリーのジョージや久保井さんとも仲良くなりました。スポーツは世界を超えるを痛感した時間でした。
オーストラリア遠征ではホームステイや初めての海外での試合などたくさんの貴重な経験をすることができました。飛行機の乗り継ぎ一つとっても欠航や遅延などうまくいかないことばかりだったと思います。そんな中遠征を運営してくださった方々、企画してくださった方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。