11月12日(日)から11月14日(火)にかけて行われました、「第2回全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会」を通じて感じたことや学んだことを参加者4名の部員が体験記として綴りました。
第1回は、松永 賢三(3年/スポーツ科学部/外野手)、徳留 大咲(2年/スポーツ科学部/トレーナー)の2名です。
ぜひご覧ください！
(全2回)
《第2回全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会 体験記 第1回》
〇松永 賢三
3年/スポーツ科学部/外野手
この度東日本選抜で外野手として選出され、甲子園大会に行ってまいりました、松永賢三です。はじめに、今大会にご尽力くださったプロジェクトディレクターの杉山様、大会関係者の皆様、スポンサーの方々、またプロジェクトリーダーの池田有矢(スポ3/名東/マネージャー)率いる甲子園プロジェクトの方々には、このような素晴らしい大会を設けてくださり、最大限の感謝の気持ちを申し上げたいと思います。
1日目は、東日本選抜の選手達と、大阪の地元の少年野球チームの子供たちでベースボール5を体験しました。子供たちを楽しませることが目的でしたが、途中からは私たち大学生も一緒に盛り上がることが出来て楽しかったです。また、夕食では学年ごとに親睦を深めることが出来ました。
2日目は東西対抗プレマッチが行われ、途中雨天にも見舞われましたが、レベルの高い野球を体感することが出来ました。夜にはインテグリティ研修でSNSの危険性や、今大会を通じて我々がどのように人間性を高めて行くかを学ぶことが出来ました。
3日目は、甲子園の地で午前中に昨年雨天中止になってしまい出場の機会を逃してしまった選手・OBの方々と、混合のエキシビションマッチを行いました。弊部OBの新井健太元主将(令和5年卒=早大学院)と甲子園で試合が出来たことが非常に嬉しかったです。そして、午後からは今大会のメインイベントでもある東西対抗日本一決定戦が行われ、私は4番ライトで出場させて頂きました。甲子園の左バッターボックスから見た景色は、墓場まで忘れることはないでしょう。正直ホームランしか狙っていませんでしたが、相手の投手もトップレベルです。そこまで甘い世界ではありませんでした。結果的に、東日本選抜は6-4で勝利し、見事日本一になることが出来ました。
今大会の3日間、1秒にも満たない程一瞬で過ぎ去った感覚で、甲子園で野球をしている時は「夢でも見ているんじゃないか」というのが感想です。東日本選抜は勝利することが出来ましたが、それ以上に、全国の素晴らしい仲間たちと出会えたことが何よりも嬉しかったです。しかし、唯一心残りしたことがあります。それはスタンドがガラガラだったことです。今大会の最大の目的は、「準硬式野球を発展させ広めること」です。来年の甲子園大会は、満員のスタンドで選手達が輝く姿を見られることが、今の準硬界のひとつの目標であると考えています。これからの準硬式野球はまだまだ発展していきますし、していかなければならないと感じました。
最後に、甲子園まで応援に駆けつけて下さった監督さん、家族、OBの方々、友人、先輩方、本当にありがとうございます。また素晴らしい試合をして下さった西日本選抜のみなさんにも感謝を申し上げたいと思います。
早稲田のみんなへ。私は一足先に準硬で日本一を取らせて頂きました。でも、やっぱり早稲田のみんなと日本一を取りたい。だから来年佐賀の地で、日本一の景色を一緒に見に行こう。
○徳留 大咲
2年/スポーツ科学部/トレーナー
※ボールパーソンとして選出
私はこの甲子園大会に、ボールパーソンとして参加させていただきました。
私は、中学生の頃からグラブが大好きで、ピカピカに磨いたり、紐を交換したりするのが日課でした。そんな日々を送るうちに、「グラブで生きていきたい｣と考えるようになり、そのために早稲田大学スポーツ科学部へ入学しました。そして、この準硬式野球部でも選手の「グラブ担当」として、たくさんのグラブをメンテナンスしてきました。
そんな中、甲子園大会でのボールパーソンの応募があることを知りました。誰でも出来るであろうボールパーソンが、「抽選」ではなく「選考」によって選出されるということに意味を感じ、私は、「グラブのメンテナンスで唯一無二のチームサポートをします。」と書いた自己推薦書を提出しました。
大会期間中は、推薦書に書いた通り、グラブのメンテナンスで選手を全力でサポートしました。選手の皆さんが私の部屋までグラブを持ってきてくださり、ほとんど全員のグラブをメンテナンスさせていただきました。グラブに囲まれて過ごした試合前日の夜はとても充実しており、選手の方からもたくさん感謝の言葉をいただき、グラブが好きでよかったと心から思います。
試合当日は、私がメンテナンスしたグラブでハツラツとプレーする選手の皆さんの姿が一番輝いていました。その姿を見て私はすごく幸せでした。
グラブが大好きで、それが選手のためにもなって、自分も幸せ。これが私の野球人生です。この甲子園大会で、私の野球人生を体現できたことが嬉しかったです。
最後に、準硬式野球は素晴らしいスポーツです。
準硬式野球は、色んな背景や事情を持つ選手が大学でも野球を本気で続けることができる場所です。選手ではなくても、たくさんの活躍の場があります。それぞれの立場で、全員が主役となって創り上げるスポーツであることを、この大会で実感しました。
最高の景色を見せてくれた選手の皆様、この大会の成功に全力を注いでくださったスタッフの皆様、この大会に携わってくださった皆様に心より感謝申し上げます。
この甲子園大会は、私の野球人生の中で一番幸せな3日間でした。これからもこの一風変わった野球人生を突き進んでいきます。
